絶対大丈夫、と答えるわけにはいかないのですが、新築なら大丈夫とも言い切れません。81年以前のものはいわゆる「旧耐震」といわれるのですが、それが全部危ないかというとそうでもないです。平面計画や立面計画によっては、鉄筋の数が同じでも強さは違います。
それは新築でも同じことです。 マンションの寿命は確かに微妙です。一度国が指針をだすべきだと思いますが、唯一ある基準は、鉄筋コンクリート造の建物が税制上47年で減価償却するという点です。ただ、そこまで年数を経た民間のマンションがあまりないので実際のところはわかりません。実際は81年以前のマンションでも修繕しながら使い続けるところと、かたや30年あまりで既に建替えようとしているところもあります。老朽化といっても、設備の取替えで済むこともあるし、むしろ容積率が余ってるから建替える、という別の理由が働いていることもあるのです。 とにかく多くの実例を見て、築年数よりも現在の管理状態、マンションなら修繕計画の内容を重視してください。例えば、鉄筋コンクリートは100年くらいはもつと考えてよいですが、メンテナンスによるところが大きいです。マンションの管理やメンテナンスも管理会社で履歴などを見せてもらえば分かります。また、信頼できる設計者とよく話をする必要はあるでしょう。そうすることで一つひとつの疑問や不安が解消します。